はじめに
こんにちは、パイセンログを運営しているパイセンです。
今回は、私が実際に受験した2026年 東京科学大学大学院(旧東工大)機械系B日程について、現場での空気感やそのときの心境を中心に振り返ります。
すでに「筆記試験の勉強法」や「口述試験の対策」については別記事で詳しくまとめていますが、この記事では攻略法ではなく、リアルな体験談としてお届けしたいと思います。これから受験する方の不安が少しでも和らぐような、等身大の内容になれば嬉しいです。
外部受験を決めた理由
私が外部受験を決意した理由は、大きく3つあります。
1つ目は「環境を変えたい」という思いでした。
現在所属する大学では博士課程に進む学生がほとんどおらず、研究に対する熱量や環境面で物足りなさを感じていました。将来的に研究職や博士進学を見据えたときに、より整った研究環境に身を置きたいと思ったのがきっかけです。
2つ目は「学費の問題」です。私立大学院では2年間で大きな経済的負担がかかりますが、国立大学であれば学費も抑えられ、より現実的に進学が検討できました。
3つ目は、研究室の先輩の経験です。外部受験に挑戦した先輩は東工大には不合格だったものの、自大学の試験で好成績を取り、学費免除を受けていました。その姿を見て、「外部受験の勉強はたとえ失敗しても決して無駄にならない」と確信しました。
これらの理由から、「受かるかどうか」ではなく、「挑戦して自分の可能性を試したい」という気持ちが強くなり、外部受験を決めました。
東京科学大学(旧東工大)を選んだ理由
複数の大学院を検討した中で、最終的に東京科学大学(旧東工大)を第一志望に選んだ理由は、以下の通りです。
- 博士課程進学者が多く、研究環境が整っている
自大学との違いが顕著で、より高度な研究を継続できる環境が魅力的でした。 - TOEICスコアの提出が可能
私の大学院でもTOEICスコア提出が必要だったため、対策が共通化できる点が効率的でした。 - 外部受験者が多い
過去にはA・B日程を合わせて約400人が受験し、そのうち約半数が外部生。情報量が豊富で、過去問や体験談が充実していた点も心強かったです。 - 研究室の数とテーマの多様性
ロボティクス、バイオメカニクスなど幅広い分野があり、「まだ明確な研究テーマがなくても、必ず興味のある分野が見つかる」と確信できました。
調べるほどに、自分の価値観や将来像に合致していると感じ、この大学を選びました。
試験前日と当日の流れ
試験前日は実家で過ごし、新しいことは詰め込まず、まとめノートの見直しと過去問の復習に集中しました。「これ以上詰め込んでも逆効果」と割り切り、夜は早めに休むようにしました。
当日は朝から緊張と期待が入り混じる中、大岡山駅に向かいました。駅周辺には受験生らしき人が多く、試験会場には50分前に到着。すでに半分ほどの受験生が入室していました。服装は自由ですが、全体の1割程度がスーツ、残りは私服という印象です。
試験会場は石川台の建物で、静かな緊張感の中、試験が始まりました。
筆記試験中に感じたこと
問題を開いた瞬間、「見たことはある形式だけど、やっぱり難しい…」と感じました。典型問題の延長線上にありながら、ひねりが加えられており、思考力が求められました。
特に機械力学の問3が印象に残っています。途中までは解けていたのですが、後半で解法に詰まり、時間を多く使ってしまいました。これが最大の反省点です。
3時間で4科目を解く試験なので、1問に時間をかけすぎると他に響きます。あらかじめ「1問あたりの時間配分」を決めておくべきだと痛感しました。
焦る → 思考停止 → さらに焦る、という悪循環になりがちなので、迷ったら一旦飛ばす勇気が必要です。「完璧に解こう」とせず、空欄を作らず、途中式を丁寧に残すことを意識しました。
合格発表を見た瞬間
試験後の3日間は非常に長く感じました。合否が出るまでは、「できたかどうか分からない」というモヤモヤした感覚が続いていました。
結果発表の日、スマホで受験番号を探す手が震えたのを今でも覚えています。
番号を見つけた瞬間、「あった…」という安堵と、「でもまだ終わってない」という緊張が一気に押し寄せてきました。
筆記通過=ほぼ合格と聞いてはいましたが、口頭試問に関する情報が少なく、安心できなかったのが正直なところです。
口頭試問を受けて感じたこと
口頭試問は筆記から4日後に行われました。服装はスーツで臨み、受験者もほぼ全員がスーツでした。
待機室で志望理由書を見返しながら過ごし、いざ本番。
教授3人対受験生1人、時間は10〜15分ほど。雰囲気は穏やかで、圧迫感はありませんでした。
志望理由書の内容をきちんと理解し、自分の言葉で説明できれば大丈夫です。聞かれたことに対して誠実に答えることが大切で、回答内容よりも「理解の深さと姿勢」を見られている印象でした。
受験を終えて感じたこと
筆記と口頭試問がすべて終わったとき、「やっと終わった」という安堵が最初に来ました。達成感よりも、緊張から解放された感覚のほうが大きかったです。
外部受験は、思っていた以上に「情報の少なさと孤独との戦い」でした。周囲に同じ目標の仲間がいない中、自分で情報を集め、計画的に勉強を進めることは簡単ではありませんでした。
でも、自分なりにやり切った経験は、結果以上に大きな財産になりました。
まとめ:外部受験を振り返って
東京科学大学(旧東工大)の大学院試験は、確かに難易度が高いですが、やるべきことをコツコツ積み重ねれば、十分に手が届く試験だと感じました。
私自身、最初は漠然とした理由で受験を決めましたが、この挑戦を通じて「研究者としての姿勢」や「努力を続ける意味」を深く実感しました。
挑戦して本当に良かったと、今心から思います。
外部受験はリスクもありますが、それ以上に「得られるものが大きい」ことを、ぜひこれから受ける方にも伝えたいです。


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