大学院外部受験はいつから?合格者が実践したTOEIC・研究室訪問・専門科目対策の全スケジュール

大学院外部受験

現状に満足しなかった私が、外部受験に踏み切った理由

大学院進学と聞くと、多くの学生は「そのまま内部に進む」のが自然な流れだと感じるかもしれません。
しかし、私は学部4年の途中で、内部進学を選ぶことに強い違和感を覚えていました。

今の環境に残る安心感より、
「もっと挑戦したい」「もっと成長できる場所があるはず」
という気持ちが勝っていたからです。

研究テーマ、指導方針、研究室の雰囲気――。
これらは大学が変われば大きく異なります。
自分の興味や将来のキャリアを考えたとき、内部だけを見ている選択は最適ではないと感じました。

環境を選び直すことは勇気のいる決断です。
それでも、より良い環境で研究に向き合うために、私は外部受験という挑戦を選びました。

TOEIC対策|9月から始めて半年でスコアを伸ばした方法

大学院入試では、英語スコア(TOEIC/TOEFL)が想像以上に重要です。
私が志望した大学院でも、英語スコアの提出が必須でした。私は比較的得点を取りやすいTOEICを選択しました。

9〜12月:基礎固めと初回受験

使用教材:スタディサプリENGLISH(英会話+TOEIC)

  • 通学時間に単語や文法の復習
  • 12月に初回受験(585点:L 340 / R 245)
    結果は思うように伸びず、特にリーディングの弱さを自覚しました。

1〜3月:読解と文法の強化期間

  • Part 5(文法)・Part 7(長文読解)を重点的にトレーニング
  • 読解量を増やし、読むスピードと理解力を強化

3月の2回目の受験で 795点 を取得。
英語を早めに仕上げたことで、以降は専門科目に集中できました。

研究室訪問は“早め・深め”が鍵|準備と進め方

TOEIC対策と並行して、研究室訪問も開始しました。
訪問の質が入試への理解度を大きく左右します。

1〜2月:情報収集

  • 志望研究室のHPをチェック
  • 教授の論文や研究テーマを把握
  • 研究内容に関する質問を整理しておく

3月:訪問・オンライン説明会

  • 対面訪問:3研究室
  • オンライン訪問:2研究室

訪問では、
「なぜこの研究室なのか」
「自分の研究関心とどうつながるか」
を言語化して伝えることを意識しました。

訪問を通して、入試に向けたモチベーションと目的意識が大きく明確になりました。

専門科目(四力)は3月から本格スタート|過去問が最重要教材

英語の目処がついた3月から、専門科目の学習を開始しました。
科目は「材料力学・機械力学・熱力学・流体力学」のいわゆる四力です。

過去問中心の戦略

過去問はメルカリで購入したものを使用しました。
ただし、解答に誤りがある部分もあり、確認しながら進めました。

学習プロセスは以下の通りです。

  1. まずは解答を見ながら出題傾向を把握
  2. 理解を深めた後に、自力で解く練習
  3. 苦手分野だけを抜き出した「自作まとめ」を作成

AIツールの活用

GeminiなどのAIに質問し、
教科書にないような解説を得て理解を深めました。

8月:仕上げ期間

  • 制限時間内で過去問を解く
  • 間違えた問題だけをまとめて反復

計画的に学習を進めることで、必要な範囲に絞った効率的な対策ができました。

外部受験を乗り越えるために必要だった“心構え”と“習慣”

外部受験の成功に直結したのは、「計画」と「継続」でした。

計画性

  • 学部3年の9月から対策を開始
  • TOEIC→研究室訪問→専門科目の順で集中して取り組めた

生活管理

  • 土日はアルバイトがあったため、平日の朝と夜に学習時間を確保
  • 睡眠を削らず、集中できる環境を用意

モチベーション維持

  • 模試・過去問で点が伸びなくても、前の自分と比較して小さな成長を確認
  • 「第一志望の研究室に行きたい」という強い目的意識が支えに

あなたへ伝えたいこと|外部受験の本質

大学院外部受験は、
「情報戦」であり「計画戦」 です。

  • 英語は早期決着が鍵
  • 研究室訪問の質が志望理由の深さをつくる
  • 専門科目は過去問と弱点の徹底潰し

そして最後に必要なのは、
「不安だからやめる」ではなく「覚悟してやり切る」姿勢 です。

あなたの挑戦が実を結ぶことを願っています。
この体験記が少しでも助けになれば嬉しいです。

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