「一人暮らしを始めるけど、住民票って実家のままでもいいよね?」「どうせ数年で帰るし、わざわざ移すのも面倒くさい……」
そう思っている新生活スタートの皆さん、ちょっと待ってください。
正直に言います。住民票を移さないのは、「数年後に100万円単位の損」と「免許取得での詰み」を自ら招く行為です。「たかが住所の手続き」と侮っていると、数年後に取り返しのつかない後悔をすることになります。
私は大学進学にあたり、千葉から大阪に引っ越しを経験しました。正直に告白すると、面倒くさがって住民票の手続きを後回しにして後悔した経験があります。特に、大阪公立大学に通っている・外部受験で大阪公立大学を志望している・大阪で下宿している方には、ぜひ最後まで読んでほしい内容です。
この記事では、下宿生が住民票を移さないことで損をする2つの具体的な落とし穴と、驚くほど簡単な解決策をすべて公開します。
読み終える頃には、あなたはすぐに役所へ行きたくなっているはずです。
第1の落とし穴:「学費タダになるはずだった」友人の後悔
大学院への外部受験を一緒に頑張っていた友人の話をさせてください。
彼は私と同じ大学に下宿しながら通っており、大学院は大阪公立大学(旧大阪府立大・大阪市立大)への外部進学を目指していました。大阪公立大は近年、大阪府が進める「所得制限なし・授業料無償化」の対象校として全国的に注目を集めており、他大学からの外部受験生も増えています。
院試に合格した後、彼は奨学金や学費の手続きを進める中で担当窓口からこう言われました。
「残念ながら、あなたは授業料無償化の対象外です。」
理由は一つ。住民票が大学4年間ずっと実家のままだったからです。
無償化の絶対条件:「入学の3年前から」大阪府民
大阪府の授業料無償化制度には、学生本人および保護者が、入学時点から遡って3年以上、大阪府に住民票があることという条件があります。
つまり、大学院に入学する時点で、少なくとも学部2年生の頃から大阪府に住民票が必要ということです。友人の場合、学部の4年間ずっと下宿していたにもかかわらず、住民票を動かしていなかったため、カウントがゼロのまま。入学後に「対象外」の通知を受け取っただけでした。
年間の授業料が数十万〜100万円近く変わる可能性がある制度です。「知らなかった」「面倒だった」では、絶対に取り戻せない損失です。
「今すぐ移せばよかった」だけでは取り返せない
この制度の怖さは、気づいたときにはもう手遅れという点にあります。
住民票を今すぐ大阪に移したとしても、そこから3年間待たなければ対象になりません。大学院は通常2年間。入学後に気づいても、修了までに条件を満たせないのです。
友人は合格の喜びも束の間、数十万円単位の追加出費を前に「学部1年のときに住民票を移しておけばよかった」と繰り返していました。その顔は、今でも忘れられません。
第2の落とし穴:【実体験】免許取得の「最後の最後」で詰む
これが一番身近で、かつ切実な問題です。教習所に通い、何十時間も練習して、技能試験をパスしたのに……最後の「学科試験(本免)」だけで詰む人が続出します。
私自身がその一人です。大学2年の夏、下宿先の近くにある教習所に通い始め、仮免も技能卒業検定もすべて下宿先の近くで完了しました。あとは「本免の学科試験」を受けるだけ、という段階でようやく気づいたのです。
本免の学科試験は、住民票のある都道府県の免許センターでしか受けられない。
私の住民票は、実家のある地方の県のまま。わざわざ平日に授業を休んで実家まで帰省しなければ試験が受けられず、交通費だけで往復1万円以上かかりました。結局、仮免を取得してから本免許を手にできるまで数ヶ月かかってしまいました。
「住民票をあのとき移しておけば、近くの免許センターで受けられたのに……」と心底後悔しました。
理由①:本免の学科試験は「住民票の県」でしか受けられない
教習所での技能試験はどこの都道府県でも受けられます。しかし、免許の学科試験(本免)は、住民票がある都道府県の免許センター・運転免許試験場でしか受けられません。
下宿先で何十時間もかけて技能を習得したのに、最後の最後だけ実家の県まで帰らなければならない。このルールを知らなかった人が、毎年大量に詰んでいます。
理由②:帰省のコストと時間が「2倍」になるリスク
本免の学科試験は、平日の日中にしか実施されていない場合がほとんどです。
遠方の実家まで帰る交通費と時間を捻出するだけでも大変なのに、もし1回不合格になったら、またもう一度帰省しなければなりません。交通費だけで数万円の出費になるケースも珍しくありません。
理由③:友人との旅行で「自分だけ運転できない」という悲劇
「せっかくみんなでレンタカーを借りて旅行に行こうとしたのに、自分だけ本免を受けに行けておらず免許がない……」という状況を想像してみてください。
楽しいはずの思い出が、「住民票を移さなかった」というたった一つの手抜きのせいで台無しになります。免許をこれから取る予定で実家が遠い人は、今すぐ住民票を移すべき理由がここにあります。
【比較表】住民票を移した場合と移さない場合の差
一目でわかるよう、主要な項目を表にまとめました。
| 項目 | 住民票を移した場合 | 移さない場合 |
|---|---|---|
| 免許の学科試験 | 下宿先の近くで受験可能 | 実家まで帰省が必須 |
| 大阪公立大等の無償化 | 3年経過後に対象となる可能性あり | いつまでも対象にならない |
| 選挙・行政サービス | 住んでいる場所で受けられる | 実家の自治体まで行く必要あり |
| 法律上の義務 | クリア(14日以内) | 5万円以下の過料のリスク |
実は意外とカンタン!住民票を移す3ステップ
「役所の手続き=半日つぶれる」というイメージはもう古いです。スマホとマイナンバーカードがあれば、驚くほどスムーズに終わります。
Step 1:【スマホで1分】旧居の役所に「転出届」を出す
わざわざ実家や前の住所の役所に行く必要はありません。
マイナポータルというアプリを使えば、スマホからオンラインで「転出届」が出せます。これにより、紙の「転出証明書」を持ち歩く必要もなくなります。
Step 2:【新居の役所へ】「転入届」を出す
引越しから14日以内に、新しく住む場所の市区町村役場(または出張所)へ行きます。
持っていくものは以下の3点です。
- マイナンバーカード: 書類記入が楽になる自治体が増えています
- 本人確認書類: 免許証やパスポートなど(マイナカードがあれば兼用可)
- 印鑑: 最近は不要な場合も多いですが、念のため持っておくと安心
Step 3:その場で「住民票の写し」を取っておく
転入届を出したついでに、住民票の写しを1〜2部取っておくと完璧です。免許センターでの手続きや、アルバイトの提出書類ですぐに必要になるからです。
また、マイナンバーカードの住所書き換えもその場でやってくれるので、忘れずにカードを窓口に出しましょう。マイナカードを更新しておくと、コンビニのマルチコピー機で住民票の写しがいつでも取れるようになる大きなメリットもあります。
「大学の空きコマや全休の日に行けばすぐ終わる」話です。役所は平日の朝イチや14時頃なら比較的空いています。授業が1コマしかない日にサクッと済ませて、その足で近くの美味しいランチでも食べに行けば、面倒なタスクが「ちょっとしたイベント」に変わりますよ。
まとめ:住民票を移すのは、未来の自分を守るため
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回紹介した2つの落とし穴は、どちらも「住民票を引越しのタイミングで移しておけば防げた話」です。しかし、どちらも気づいたときには手遅れで、後悔しても取り戻せません。
- 住民票を移さないと、本免の学科試験で実家への帰省が必須になる
- 大阪公立大等の学費無償化は「3年前から府民」が条件。放置するほど損が拡大する
- 手続きはマイナポータル+役所で15〜30分。思っているより圧倒的に簡単
「引越しと同時に住民票を移す」。これを習慣にするだけで、数年後の自分が数十万円・数百万円単位で得をする可能性があります。
住民票の手続きを後回しにして、免許の学科試験で実家への帰省を繰り返し、学費無償化の対象外通知を受け取るのか。それとも、今すぐ15分の手続きを済ませて、将来の選択肢をすべて手中に収めるのか。
答えは、もう決まっているはずです。

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